~なんくる農園~なんくる農園の野菜作り・・・
正月明けに大まかに昨年の圃場ごとの成果を振り返ってみた・・・
平成24年のなんくる農園の野菜作りはどのように進めていこうかと考えては見るが・・・
大きくスタンスが変わることはないだろう・・・とは思うが・・・
ふと・・・
何故農業を始めたのか?・・・
病気をきっかけに仕事を辞め、沖縄に渡り農業に関わることに・・・
これからは自ら汗水たらし、土に触れることにより、健康を取り戻し、人から喜ばれるような、見て美味しい、触って美味しい、食べたら本当に美味しい野菜を作りたいと決心し自農センターでの農業研修を経て就農・・・
食べて美味しいと思ってもらえる野菜・・・少しでも健康に起因できるような野菜を作りたい・・・土本来の力を生かしてできた野菜・・・自分なりにこだわりを持って・・・非科学的と言われても他人にささやかな幸福感を少しでも与えられるような野菜を・・・そしてその思いを表現していきたい・・・さらっと・・・さりげなく・・・
農業を営む身としては・・・どのような考えで野菜を作るのか・・・そして作った野菜を販売するのか・・・
~なんくる農園の野菜作り~
野菜作りの基本は言うまでもなく土作り!有効腐植を増やし豊かな土壌生物を育て、土壌生物の活性化を促し、団粒化に富んだ肥沃な土を育てていく。育土・・・
基本は緑肥の活用。定期的に夏場に目的に応じてクロタラリアやソルゴーを組み入れ有機物を補てんしていく。また、冬場の裸地化を避けることも兼ねて、エンバクやクローバーなども活用。
大豆、小麦、トウモロコシなどの作物を活用しながらの土作り。
これらの緑肥などを組み込んだ輪作を体系化し土作りを行う。畑の環境(特に田んぼの影響)により緑肥を活用しにくい、また作付けの関係で緑肥の分解のために十分に期間を確保できないなど、あるいはまだ土の状態が良くないなどの場合には堆肥(厩肥を含む)を十分に活用する。分解を促進するために必要なら米ぬかボカシも十分に活用し、肥料成分も考慮せねばならない時は油かすを活用したボカシも利用する。
原発事故後落ち葉やチップなどの持ち込みに多少の不安を感じる面もあるが、緑肥を活用することは圃場外からの持ち込みは、種のみとなるので心配がなくなる。(畑が広がったことで緑肥の組み入れが容易になった)
緑肥で活用できない分の堆肥等の確保は課題となるだろう・・・
栽培管理上では、なるべく敷き藁や敷き草等による有機物マルチを活用。次作の土作りにつなげる・・・
畑にあった種を育てるための自家採種も必要となってくるだろうが、今の段階では難しいのでこの先の課題としておこう・・・
~販売~
今まで通り宅配を中心とした販売。昨年は出来る範囲で積極的に市への出店を試みてきた。その方針は変えないとしても、小田原まちなか市場への比重はかなり大きいので、吟味した出店となるだろう。年間を通して出店するまちなか市場を意識した作付けも考慮せねば・・・
作付けと販売はとても密接な関係。宅配を中心に年間を通してバランス良く色々な野菜を作っていく。その中から数品目、多めに作り、市その他での販売を・・・作りやすい、有機野菜の特徴が生かしやすい野菜を・・・
自農センターなどの関わりの中、自然食・自然農法を通じて作り手と食べてのつながりを見直していこう、築いていこうという話もある。たぶんすぐに出来るものとは思わないが、この動きに自分なりに関わりを模索することに・・・
毎年宅配をやめる人は出てくる・・・去年も子供の独立や死亡・病気などで家族が減りやめた人。ひっこしした人。放射能問題でしばらくお休みの方も・・・減った分同じ数または余分に増える場合が多いのだが・・・去年は収支的には減少・・・何故増えなかったのだろうか?・・・だいたい増えるのは紹介が中心であとは市への出店で増えたケースも・・・最近は市をきっかけに増えることはない・・・
時折東京方面で宅配を希望する人の紹介がある。これまでは様子見をしていたが・・・今後は積極的に扱うことにしよう・・・昨年の秋にも横浜方面で話があったが・・・
~手作り加工品の取り組み~
宅配においても・・・特に市への出店においては何か特徴を持たせるもの・・・あるいは面白みをもたせるもの、他人にアピール出来るもの・・・
野菜本来の味・・・旨みにこだわりたい・・・という気持ちは基本ではある。ただ、それだけでは難しい面も多々ある。数品目に特にこだわりを持ってアピールしていくことに。珍しい野菜もたまには取り入れるとしても、ここに力を入れるとバランスがとりにくい。手作り品・・・保存食にこだわりたい・・・商品落ちの野菜の活用にこだわりたい・・・
もったいない・・・家庭・・・手作り・・・田舎・・・伝統・・・健康・・・
手間がかかっても色々な手作り品を試みていきたい・・・
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